インタビュー動画|制作に必要な準備と費用は?料金相場を徹底解説

インタビュー動画は、社内の特定の人物に会社について詳しくインタビューする様子を発信する動画です。

質問に対するリアルな回答を撮影するため、秀逸な質問が社員の意外な一面や熱い思いを引き出すことに繋がります

ストーリー性のあるインタビュー動画は、ただ会社概要や事業内容を紹介する動画に信憑性を持たせ、聴覚的・視覚的に求職者にアプローチができるため、求職者に納得感を持って自社を選んでもらうことが可能です。

細かな料金設定に関しては、別記事で紹介しております。

本記事では、インタビュー動画を制作する際に必要となる準備と、それにかかる料金についての情報をお伝えします。

インタビュー動画にかかる費用相場

インタビュー動画は、撮影時間とインタビュアー(インタビューする側)のキャスティングによって費用相場が変動しやすいです。

また、インタビューの合間に実際に働いている姿などのインサート動画を挿入する場合、その撮影時間も考慮する必要があります。

上記を踏まえ、インタビュー動画制作に必要な費用をご紹介します。

インタビュー動画作成全体でかかる費用の相場は?

インタビュー動画の相場は1本あたり20万〜40万円程度とピンキリで、前述の通り撮影時間や出演者によって費用相場が変動しやすいです。

インタビュアーに外部タレントを起用する場合はキャスティング費用がかかりますし、複数のインタビューを日を分けて撮影する場合、撮影回数が1日に収まらなくなるため費用相場が上がりやすいです。

インタビュイー(インタビューされる側)が多い場合は同じ日にまとめて撮影をするなど、事前準備とスケジューリングをしっかりとしておくことで予算を抑えることができます。

 また、インタビュー動画ではインタビュイーの回答内容が最も重要になるため、不必要な箇所のカットやノイズ削除などの編集作業に時間がかかりやすいです。

字幕やBGMをつけるなどの要求次第で費用相場が上がってくるため、事前に要求内容について制作会社とすり合わせ、しっかりと構成を作成して撮影に挑みましょう。

インタビュー動画制作の料金相場が変動する要因は?

インタビュー動画は比較的費用相場の変動が少ないですが、撮影時間や求めるクオリティによって料金が変動します。

特に料金が変動しやすい要因は以下です。

  • 撮影した動画と公開する動画の尺(長さ)
  • 撮影時間(日数)
  • 企業側で用意できる素材や場所の有無

それぞれ説明します。

撮影した動画と公開する動画の尺(長さ)

インタビュー動画は、公開する動画と撮影した動画の長さによって編集にかかる工数が変わってきます。

インタビュー動画でよくある失敗は、インタビュイーが回答を当日考えて話せばいいと思ってぶっつけ本番で挑むことです。そうなると撮影時間も増えますし、動画の確認や編集にも時間がかかってしまうため、比例して予算が上がってしまいます

公開する動画の尺に対して撮影できる時間は自分では把握しづらいと思うので、事前に原稿を作成して時間内に収まるかどうかを制作会社に確認しましょう。

撮影時間(日数)

実施したいインタビューが複数ある場合、全て1日で撮影できれば、撮影費用は丸一日分の料金になります。

しかし、インタビュイーの日程が合わずに撮影が複数日になってしまったり、インサート動画の撮影日が別日になってしまったりすると、その日数分の撮影費用がかかってしまいます。

できる限り撮影日数を減らせるように、インタビュイーは絞り、事前のスケジューリングをしっかりしておくことが重要です。

企業側で用意できる素材や場所の有無

インタビュー動画の間に挟みたい映像がある場合、社内イベントや社内の映像などの既に使える素材を活用することで撮影時間を減らすことができます。

ただ、使いたい素材と動画自体のサイズや画素数が合わないこともあるので注意が必要です。活用したい素材がある場合は事前に制作会社に確認しましょう。

また、撮影場所に社内の会議室を活用したり、インタビュアーに社員を起用するなどの工夫で費用を抑えることも可能です。ただし、こちらも注意が必要です。

インタビュー動画では音質が非常に重要となるので、撮影時に雑音ができるだけ入らないように配慮することで編集工数を抑えることができます。

使いたい場所の雑音が許容できるレベルなのかも制作会社に確認しておきましょう。

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インタビュー動画制作に必要な人員・機材などの内訳

必要な人員・機材などの内訳

費用の内訳は制作会社により様々ですが、制作を外注する際に最低限必要となってくる人員や場所、機材費用の目安をお伝えします。

ディレクター
ディレクター

予算を抑えたい気持ちはわかります。ただ、インタビューのクオリティ担保のためにも以下のことはぜひ知っておいてください!

必要な人員・機材など費用目安
1.ディレクター10万円〜
2.カメラマン5万円〜/日
3.録音技師5万円〜/日
4.撮影機材3万円〜/日
5.撮影スペース0円〜
6.編集10万円〜
上記の費用を見ただけでもインタビュー動画の制作だけで最低でも30万円程度かかってくることがわかります。

上記の要素で最低でも30万円程度かかってくることになります。

下記にそれぞれの詳しい内訳と、何をしているのかを解説します。

①ディレクター

費用目安:10万円〜

撮影の進行や演出を担当するのがディレクターです。

またインタビュー動画ではディレクターがインタビュアーとなって撮影を行うケースが多いです。

動画担当者
動画担当者

インタビュアーは私がやって方がいいと思うのですが、いかがですか?

ディレクター
ディレクター

それも良いかもしれません。しかし、第三者である私の方が客観的なインタビューができて、視聴者からの信頼度は高いかと思われます。

もちろんインタビュアーを社内の誰かに任せることも検討できるかとは思いますが、後の工程にある編集を想定しているディレクターに基本は任せ、所々担当者が「こういうことを聞きたい」と口を挟むくらいがちょうど良いと思われます。

また全体の構成を考えるのもディレクターの仕事です。

担当者とディレクターで打ち合わせを重ね、インタビューを通して何を伝えたいのかを明確にし、それが実現できるような構成・演出を組み立てます。

②カメラマン

費用目安:5万円〜/日

映像を撮影するためのカメラマンが必要です。カメラマンは、ディレクターの指示に基づいて、適切な角度や構図で撮影します。

インタビューではカメラを三脚に置いてFixで撮影する場合も多いですが、そのような時でもカメラマンは必要です。

フォーカスはもちろん、出演者の目線や、話している時の癖などを見て、動画として違和感がある時は指摘してくれるプロの目です。ディレクター自らカメラを回す時もありますが、特段意図がない限りはできるだけカメラマンを別で用意してもらうようにしましょう。

また、予算を抑えたい現場ではカメラマンが照明を兼任することもあり、3~4人チームくらいの制作現場ではそのようなチーム体制も多く見られます。

③録音技師

費用目安:5万円〜/日

音声を録音するための技師が必要です。録音技師は、適切なマイクを選択し、クリアな音声を録音します。

意外と見落としがちですが、品質の高い映像にするためのキーとなるのが音声です。どんなに綺麗でかっこいい映像を作っても、話し手の音声がクリアでなければ、視聴者はインタビュー内容を正確に理解できませんし、何より聞き取りにくい音声は視聴者の興味を失わせる原因となります。

ディレクター
ディレクター

実は、インタビューで重要なのは絵よりも音だな、と制作して気づくと思います。

本当に予算がギリギリの現場でカメラマンが録音を兼任することもありますが、インタビューにおいては音が非常に重要です。録音技師の費用対効果は大きいので、できる限りお願いするようにしましょう。

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④撮影機材

費用目安:3万円〜/日

ビデオカメラやマイクなどの撮影機材が必要です。

撮影機材には、撮影場所や撮影スタイルに合わせた適切な機材を選択する必要がありますが、その選択は通常ディレクターやカメラマンの方で用意していただくようになります。

動画担当者
動画担当者

自社でカメラを持っているんですけど、それを使えば費用を抑えられますか?

自社に機材がある場合はそちらを使用すれば費用が抑えられますが、プロの管理ではない機材を使用するため、メンテナンスが行き届いてなかったり、部品が足りないなどの可能性もあります。

また演出の目的によって使用する機材は変わってくるので、ここもできる限り制作会社に依頼しましょう。

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⑤撮影可能なスペース

費用目安:0円〜(自社オフィス使用)

インタビューを収録するための撮影スペースが必要です。

スペースには、適切な照明や背景を用意する必要があり、また外からの環境音をできる限り遮蔽できる場所を選ぶようにしましょう。

会議室などでも代用可能ですが、撮影場所は演出の目的に沿ってディレクターと相談して決めてください。

自社オフィスでの用意が難しい場合は、スタジオを借りることになるので、その予算も用意しておきましょう。スタジオの費用目安としては1万円〜/hとなり、撮影時間だけでなく、撮影準備と撤収にも前後1時間ずつくらいを見込めると良いと思います。

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⑥編集

費用目安:10万円〜/本

撮影した映像や音声を整理し、必要な部分を切り取って、最終的な動画を作り上げる工程になります。

構成に沿ったカット、色味の調整やテロップ入れ、アニメーションなどが必要であれば入れるようにします。できたものを見て、後からアニメーションを入れたいなどの要望を足すと、さらに費用と工数が嵩むため、事前にディレクターとすり合わせておきましょう。

動画担当者
動画担当者

できた後、上司に見せたら「もっとアニメーションが欲しいよね」とか言われたらどうしよう・・・。

ディレクター
ディレクター

事前にディレクターと決めた構成を関係者にお見せして、承認をとっておきましょう。これで予算取ってますから!と念押ししておいてください(笑)

インタビュー動画を撮りたい!企画フローと必要な準備は?

企画フローと必要な準備

視聴者に伝えたいことを明確化し、インタビュイーを選出する

インタビュー動画では、社員の生の声を撮影し発信できるため、採用活動以外にも社内イベントや表彰式など制作後の使い道は様々です。

質問と回答を撮影するだけだから楽!と思いがちですが、逆に言えばその質疑応答の内容がそのまま動画のメッセージになってしまうということになります。

例えば、プロジェクトを題材にしたインタビュー動画の場合、プロジェクトの紹介は勿論ですが、資料ではわからないような担当社員の苦労ポイントや熱意を注いだ内容について知りたいですよね。

インタビュー動画で伝えてほしいことは何か、視聴者には何を感じてほしいのか、事前に決めておきましょう。また、その題材について熱く語れる人物や最も関わりが深かった人物に話を聞くと、視聴者も共感しやすくなり、動画の信憑性も上がります。

伝えたい内容が明確になったら、その内容について想いを持っている人物をインタビュイーとして選出しましょう。

視聴者に伝えたいことを明確化し、インタビュイーを選出する

伝えたい内容が定まったら、次はインタビュー動画の時間を決めて構成を作ります。インタビュー動画は、聞きたいことや話したいことが多すぎて時間が足りない・・・ということが起きがちです。

動画時間は5分なのに、明らかに5分では収まらない量の質問が用意されている・・・ということが起きかねません。

インタビュー動画の尺が決まったら、あらかたのタイムスケジュールと質問の数を含んだ構成を作成し、早めに制作会社に相談しましょう。この段階で制作会社にも相談しておくことで、撮影時の工数や費用面も加味しながら実際の動画制作や台本の作成に入ることができます。

台本を作成し、制作会社に共有する

構成が完成したら、質問を作成し、インタビュイーに共有します。この時、回答が難しい質問がある場合もあるので、2,3個多めに質問を用意して優先度も伝えておきましょう。

回答原稿はインタビュイーに作成してもらい、口外してはいけない内容が含まれていないか、誰が見てもわかる言葉が使われているかなどは第三者を含めてチェックします。

熱意を注いだ当事者にとっては伝えたい内容でも、あまりに細かい各論や難しい内容だと視聴者は理解できません。あくまで視聴者側の視点で、最初に定めた伝えたいことが理解できる原稿になっているかが重要です。

原稿は簡潔に、1問1答を意識して作成しましょう。また、構成通りのタイムスケジュールに原稿の長さが当てはまるかは制作会社と確認してください。

撮影環境を用意する

インタビュー動画では音質が品質にダイレクトに関係してきます。マイクは敏感に色んな音を拾うので、インタビューを実施する会議室の壁が薄い、エアコンの音が大きい、近くで会議をしているなど、小さなことでも雑音になってしまいます。

皆さんも経験があるかもしれませんが、ZOOMなどのオンライン会議で相手のマイクの雑音が酷いと、どれだけいいことを言っていても聞きたくなくなりますよね。

編集でリカバリーできる場合もありますが、そうすると編集に時間がかかり費用相場がぐんと上がってしまいます。

どのような部屋なら問題がないかは早い段階で制作会社とすり合わせ、もし社内で確保が難しい場合はレンタルスペースなどを活用しましょう。

段取りやスケジュール管理の徹底

インタビュー動画において、構成や取材台本の作成をすることは勿論ですが、インタビュー動画に関わる人物たちの予定の調整が大変重要になります。前述していますが、予定確保ができずインタビュー日程が複数日に跨ると、予算も変動してしまいます。

撮影当日になってインタビューに重要な人物が予定を開けていなかった、、などということが起こらないように、しっかりと事前告知と段取りをしておきましょう。

また、インタビュイーが複数いる場合、それぞれのタイムスケジュールを徹底することで撮影をスムーズに進めることができます。場所移動やインタビュー時のNGなどのことも考慮し、余裕を持ったスケジュールを立てておきましょう。

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インタビュー動画を作成するメリット

インタビュー動画は、他の動画に比べて幅広い分野で活用でき、採用においてはより深く事業内容を知ってもらったり、求職者が目標にできる社員を見つけることができたりと求職者に寄り添った採用活動に役立ちます。

インタビュー動画を作成するメリットは以下です。

映像に臨場感が出て、視聴者からの信頼を得やすい

文章や静止画で細かい事業内容を読んでいても、そうなんだ、という感想で終わってしまいがちです。

その点、実際に関わっている社員が、表情やジェスチャーも交え事業の詳細について語っているとどうでしょう、臨場感があり実施背景も伝わりやすいですよね。
もっと詳しく仕事内容について知りたいと思っている求職者のモチベーションも上がるため、採用活動でも効果的にアピールをすることができます。

企業や商品の良さをリアルに表現できる

インタビュー動画は、企業が扱っている商品やサービスの魅力を社員自ら伝えるため、共感や感動を与えやすいです。
このプロジェクトはこういう内容で凄いです、と資料で説明されるより、これだけ大変でこんな苦労をしたけど、このプロジェクトが成功したらこんな良いことがあるから頑張れたのだ!と言われた方がワクワクしますよね。

結果も重要ですが、そのプロセスにあるストーリーを紹介することで、応募意欲を高めることができるのです。

動画としての汎用性が高い

インタビュー動画は、インタビュイーや質問の種類を変えることでどのような場においても活用することが可能です。

採用活動のみならず、商品紹介、社員への部署紹介、新人紹介など、資料や映像のみでは伝わりにくい社員の雰囲気や話し方などまで切り取ることができます。

1度作ってみると、それ以降は構成や場所のイメージがある状態で次のインタビュー動画を作れるので、スムーズに複数の動画を作成して行くことが可能になります。

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アーカイブ動画を活用して、企業の魅力を伝え続ける方法

インタビュー動画の撮影フロー

インタビュー動画制作の全体の流れを掴むことで、作りたい動画に必要な準備物のイメージがつきやすくなります。

インタビュー動画の撮影フロー

事前準備
  1. 目的明確化
    インタビュー動画の目的や見てほしいターゲットを明確にし、コンセプトを確立します。
  2. 題材とインタビュイーの選定
    インタビュー動画の題材を決め、出演者の予定を抑えます。この時質問内容も考えておきます。
  3. 構成や台本の作成
    質問内容に対して出演者が話す原稿や、撮影したい場面を構成に組み込み、制作会社に事前に共有します。
撮影の準備

インタビュー動画では撮影場所が重要になるため、場所の確認は特に早めに実施しましょう。そのほかに、スケジュールの最終調整や機材の手配、原稿の読み合わせなどを行います。

撮影

構成に沿って撮影をします。当日は思わぬ人の数にインタビュイーが緊張してしまうことも多々、違う内容を話してしまったり、気付かぬうちに話が長くなってしまいやすいです。

アイスブレイクは勿論のこと、事前練習やすり合わせをしっかり行い、制作会社と確認しながら撮影を実施します。

編集

映像と音声の編集が行われます。特にインタビュー動画は音質が重要となるため、雑音を削除し綺麗な音声にします。

良い表情の時はアップにしたり、噛んでしまったところをカットするなど制作会社の腕の見せ所です。視聴者が共感できるインタビュー動画を制作し、必要に応じてBGMや字幕を追加します。

確認・修正

編集した動画を提出し、必要に応じて修正箇所を指示してもらい、修正を行います。

最終納品

修正が完了したら納品されます。必要なファイル形式があれば指定しましょう。

このように、インタビュー動画は企画から撮影、編集、修正、納品まで一連の流れを経てから公開となります。

インタビュー動画は、社員やプロジェクトの裏話や苦労話をストーリー仕立てで動画化する必要があるため、構成や原稿を作成した段階で制作会社とのすり合わせ、違和感のない仕上がりにしておくことが重要です。

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まとめ|インタビュー動画で効果的に入社後のイメージを持ってもらおう

インタビュー動画は、視聴者の共感を呼びやすく、より深く事業や社員の雰囲気を理解してもらった上で求職者に入社してもらったり、商品のファンを増やすことができたりと、どの企業にも有効な動画です。

事前準備が大変そうに感じますが、汎用性が高くさまざまな場面で活用できるため、1つ作成してみるとその後はスムーズに次の動画を作成できます。ストーリー性のある動画になるため、インタビュイーにとっても良い経験になりますし、題材にされる商品やプロジェクトに関わった社員からしても嬉しい動画となります。求職者の方々に企業のことをより深く知ってもらうため、臨場感溢れるインタビュー動画を作ってみませんか?

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