特に新卒採用で制作・活用されることが多い、密着動画。
密着動画は、社内の特定の人物やプロジェクトに密着し、ありのままの姿を伝える動画です。
通常の採用動画は、『社風』『会社理念』などの抽象的なテーマを分かりやすく伝えることが目的で進行しますが、密着動画、中でもドキュメンタリー型では全く同じテーマでも伝え方が全く違います。
例えば、『駆け出しデザイナーの1日の過ごし方』という風にあえて内容を掘り下げ、”特定の人物”目線で動画が進行していくのです。
ストーリー性の高い密着動画は、求職者の方々の会社や事業内容への興味を惹きつけます。
それはなぜでしょうか?
この記事では、そんな密着動画のメリットや、制作ポイントについて制作事例をピックアップしながら詳しく解説します。
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「密着ドキュメンタリー動画」の魅力とは?
密着ドキュメンタリー動画の1番の魅力は、社員や職場の日常を”そのまま”切り取って動画にできることです。
先ほどの『社風』というテーマを例に挙げると、通常動画の場合は
・複数の業種の社員に『社風』についてインタビューをする
・社長に社風を語ってもらう
といった内容になります。
このような動画は大勢の求職者の方に対して『社風』について直接的な理解を促すことができますが、本当にそうなの?という疑念は拭えません。
その点、密着ドキュメンタリー動画では、『駆け出しデザイナーの1日の過ごし方』という風に良い面も悪い面も含めて実際の社員に密着するため、偽りのない内容で求職者の方にアピールすることが可能となります。
あえてテーマについて直接語らず、苦悩や失敗まで映し出すことで、求職者自身に『この会社では若手でもここまで風通しが良いんだ』『こんなに失敗をさせてもらえるんだ』と感じ取ってもらうのです。
では、密着ドキュメンタリー動画が持つ独特の魅力や他の採用動画との違いを実際の事例をもとに探ってみましょう。
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「密着型」取材の最大の魅力は、“社員のリアルな姿”を伝えられることです。
通常のドキュメンタリー動画の場合、ドラマ風に仕立てることで複数の人物にスポットをあてられるという利点がありますが、密着することで主人公は基本的に一人に絞られます。
こうすることで動画のターゲットが絞られるのではないか?という心配があるかもしれませんが、主人公が1人だからこそ視聴者はその人物に共感し、自らいくつかのメッセージを汲み取ることができるようになるのです。
そのためには入念にストーリーの構成を作り込むことが必要となるので、ヒアリングをしっかり重ねて伴走してくれる制作会社に依頼することが重要となります。
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標準的な採用動画と密着ドキュメンタリー動画の大きな違いは、その取材方法にあります。
通常の採用動画では、事前に作成した台本やシナリオをもとに撮影が行われるのに対し、密着ドキュメンタリー動画では事前にストーリー構成を入念に擦り合わせると台本を作り込む作業はせず、リアルタイムでの出来事をキャッチすることが多いです。
これにより、密着取材当日に突発的に起きたトラブルや登場人物同士のやり取りもリアルに収録することができ、”作った感”のない動画を制作することができます。
台本を作らない分、撮影は制作会社が一任する形となります。そのため、事前の打ち合わせや構成の制作時点で入念な議論をしておかないと良い素材を撮ることもできません。
通常の採用動画よりとても高度な取材・編集テクニックが必要となるため、何を伝えたい動画にするのか、の目線合わせを制作会社としておきましょう。
では、実際に密着ドキュメンタリー動画とはどのようなものを指すのでしょうか?
弊社が制作した動画をご紹介します。
どちらの動画も、社内の特定の人物にフォーカスし、できる限り普段と変わらない生活を送ってもらっています。
特にこちらの動画では、あえて特別なことがない仕事の1日に完全密着させていただきました。
Webデザイナーはよく目にする人気の職業ですが、実際に会社で働いている方がどのように働いているかはなかなかイメージがつきませんよね。
なぜPCを2台持っているのか、お昼ご飯は食べるのか、会議はどのくらいあるのか、そんな細かい気になりごとも取材で解消していく必要があります。
何気ないことかもしれませんが、求職者の方にとっては”未来の自分が送る可能性のある生活”です。
しっかり密着し、働き方や仕事の内容のリアルがわかる動画に仕上げています。
こちらの動画も同じ1日密着取材ですが、テレビ番組のドキュメンタリー風に編集させていただきました。
章立てをすることで伝えたいことがより明確になり、視聴者にとっても見やすい内容になります。
この動画では、入社数年目の社員が『何を大切にしながら日々どのように働いているのか』をroutineを紹介する形で赤裸々に映し出していますが、同じ密着取材でも見せ方によって伝わり方が変わります。
視聴者に何を感じてほしいか、どのような求職者に見てほしい動画なのかを考え、動画の見せ方を工夫することも制作会社の腕の見せ所です。
密着ドキュメンタリー動画は魅力がたくさん詰まっており、筆者も好きな動画スタイルです。
費用に関しては別記事で紹介しているので、ご参考にしてください。
密着動画を活用する4つのメリット
採用向けの密着動画は、特に新卒採用における動画コンテンツとしてはトレンドですが、数多の企業がこの密着動画を制作・活用している理由はどこにあるのでしょうか。
実際に多くの企業で採用向けの密着動画を制作している制作会社目線でお伝えできるメリットは下記の4つです。
- 仕事内容の理解促進
- 熱量や本音を伝えることができ、求職者の信頼を得やすい
- 活躍している社員を通した、キャリアイメージの具体化
- 動画の汎用性が高い
1つずつ解説します。
仕事内容の理解促進
特に新卒の学生や職種替えをする求職者にとっては、就職後の仕事について具体的にイメージするのは限界があります。
そのため、「説明会や資料ではわからない内容」について、理解を促進させるために密着動画は非常に有効です。
静的なコンテンツとは異なり、成功も失敗も含めたリアルな社員の姿を伝え、さらには別の視座で語る上司や別の社員のインタビューなども加えると、仕事内容についてより具体的な理解を促すことが可能です。
ドキュメンタリー型と言っても、1日の流れを紹介するような形式もあれば、数日間プロジェクトに密着するような撮影方法もあるので、ターゲットや目的に応じて適切な方を選ぶ必要があります。
熱量や本音を伝えることができ、求職者の信頼を得やすい
企業理念や風潮を説明することは簡単ですが、学生目線での『本当にそうなの?』という不安を払拭することは難しいです。
その点、実際の社員やプロジェクトに密着型ドキュメンタリー動画なら、良い面も悪い面も含めて偽りのない内容で求職者の方にアピールすることが可能となります。
台本通りの演技や編集された映像ではなく、生の現場をそのまま伝えるため、内容によっては共感や感動を生むこともあります。
例えば、動画を閲覧した求職者の方が入社をしなかったとしても、その共感や感動によって未来の転職時の会社候補に入ったり、周りの求職者への良い口コミへと繋がる可能性も増えるのです。
活躍している社員を通した、キャリアイメージの具体化
こちらも説明や資料ベースでの共有もできますが、動画を通して①②を伝えているからこそ、求職者も『将来的なキャリア』をイメージしやすくなります。求職者は、実際の仕事内容と異なる仕事を想像をしたまま入社してしまうことも多々あります。
そのため、入社した後にイメージとのギャップに苦しんでしまうことも・・・
密着動画では、仕事内容を具体的にイメージさせるとともに、その先にある魅力的なキャリアまで一緒に考えさせることが可能です。入社後の仕事が未来に繋がることを「説得力をもって」伝えることができるというのは密着動画ならではのメリットです。
動画の汎用性が高い
採用活動用に作成した密着型ドキュメンタリー動画であっても、企業のありのままを表現しているからこそ、多くのシーンで活用できます。内定式、社内懇親会、CMなど利用用途は様々です。1つ作っておいて損はない動画となるでしょう。
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密着動画を活用するデメリット
メリットの多い密着動画ですが、勿論デメリットもあります。
納得のいく採用動画を作成するためにも、メリットとデメリットを把握した上で自社の伝えない内容に沿う採用動画を検討しましょう。
実際に多くの企業で採用向けの密着動画を制作している制作会社目線でお伝えできるデメリットは下記の3つです。
- 構成作成やキャスティングの難易度が高い
- 当日の天候不良やハプニングによって撮影日数が増える場合がある
- 制作コストがかかりやすい
では、1つずつ解説していきましょう。
構成作成やキャスティングの難易度が高い
先述しましたが、密着動画には台本がありません。
実際に社員に密着して1日を過ごすため、事前にしっかりと構成を作っていないと伝えたいメッセージを伝えられない、ただの”日常動画”になってしまいます。
まずは視聴者である求職者に何を伝えたいのか、そのためにはどのような人選が必要なのか、どのようなスケジュールの日に密着すべきなのか、事前に考える必要があります。
あくまで日常の切り抜きという見せ方の中で、主人公となる社員をキャスティングし、ストーリー性をもって編集をするためにも事前準備が要となるのです。
当日の天候不良やハプニングによって撮影日数が増える場合がある
密着動画は、基本的に密着相手の動向に沿って進行していきます。
そうなると、渋滞や天候不良や体調不良による主要人物の欠席、機材トラブルなど、入念に準備をしていてもハプニングはつきものです。
事前に交通情報の確認や主要人物の予定抑え、変動が大きすぎるスケジュールの日は避けるなど、制作会社と相談しながら撮影日のスケジュールを練っておきましょう。
制作コストがかかりやすい
①②に関連しますが、どこまで事前準備をしていても免れない事態も起きます。
これがないとストーリーが進行できない!という内容が撮影できない場合、取材が複数日に渡ることも…そうなると、増えた日数分、撮影費用が上がってしまいます。
抑えていた会議室が次の取材日には使えない、キャスティングが変わってしまう、などなど、予定が変わることによって同時に工数やコストが上がってしまう可能性もあるのです。
採用向けの密着動画は、1日の流れを伝える「ドキュメンタリー型」が人気!
デメリットもありますが、そこに負けないメリットがあるため、筆者は密着ドキュメンタリー動画をおすすめします。
採用向けの密着動画の1番の魅力は、何度も言うように社員や職場の日常を”そのまま”切り取って動画にできることです。
ハプニングも含めて伝えられることが、ある意味ドキュメンタリー型の強みでもあります。
不測の事態に陥ってしまうことも、主人公の苦悩と成長を後押しするストーリーに変えてしまえるのです。
求職者が気になる、自分の未来の1日。
良い面も悪い面も含めて、偽りのない内容を自己投影することで、求職者は納得感をもって入社に踏み切ることができます。
自社で作るならどんな密着ドキュメンタリー動画ができるだろう、と考えるだけでもわくわくしませんか?
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密着ドキュメンタリー動画の制作フロー
密着ドキュメンタリー動画制作の全体の流れを掴むことで、作りたい動画に必要な準備物のイメージがつきやすくなります。
密着型ドキュメンタリー動画の撮影フロー
- 目的明確化
密着ドキュメンタリー動画の目的や見てほしいターゲットを明確にし、コンセプトを確立します。 - 題材の選定
密着ドキュメンタリー動画の題材を決め、密着する出演者の選定をし、早めに予定を抑えます。 - ストーリー構成の作成
密着ドキュメンタリー動画では、どのようなストーリーにするかの構成の準備が最も重要となります。
ここが決まっていないと、最終的な動画イメージが制作会社とすりあわないため、そのまま撮影を実施すると何度も修正が発生してしまうことになります。1回の確認で納得の動画が完成するよう、制作会社と一緒に考えていきましょう。
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構成に沿って取材・撮影をします。密着型は出演者と取材班の両方の予定を拘束することになるので、事前のスケジュール共有が必須となります。ストーリー構成によっては出演者の予定に沿って撮影日を選ぶ必要があるため、早めにすり合わせをしておきましょう。
映像と音声の編集が行われます。特に密着型ドキュメンタリー動画は、構成に沿って膨大な撮影動画の中からストーリーに適したシーンを抜き出し、必要に応じてBGMや字幕を追加します。
あくまで”作った感”をなくしつつの作業となるため、どれだけ共感を呼ぶ内容にできるかが制作会社の腕の見せ所となります。
編集した動画を提出し、必要に応じて修正箇所を指示してもらい、修正を行います。
修正が完了したら納品されます。必要なファイル形式があれば指定しましょう。
このように、密着ドキュメンタリー動画は企画から撮影、編集、修正、納品まで一連の流れを経てから公開となります。
密着ドキュメンタリー動画は、社員やプロジェクトの生の声をストーリー仕立てで動画化する必要があるため、構成を作成した段階で制作会社とのすり合わせ、違和感のない仕上がりにしておくことが重要です。
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密着ドキュメンタリー動画を作る際の注意点
密着ドキュメンタリー動画は、その真実味ある描写が魅力として挙げられますが、その分情報の質やプライバシー観点など制作する際にはいくつかの注意点があります。
ここでは具体的な注意点について紹介します。
密着ドキュメンタリー動画の魅力は、企業の「ありのままの姿」を伝えることです。
したがって、過度な演出や台本に縛られることなく、社員の生の声や日常を動画にすることで、企業の良さが伝わります。
例えば巷で人気の恋愛リアリティーショーの中で、明らかにカメラワークが仕込みすぎだったり、セリフが臭すぎると萎えてきますよね。重要なのは、”作ってない感””真実味”をどれだけうまく表現するか、ということです。
事前のヒアリングや打ち合わせで、伝えたいメッセージやストーリー構成をしっかり定めたら、本番はできるだけ自然体で撮影を進めましょう。
例え共感を呼ぶ密着ドキュメンタリー動画でも、あまりに長すぎると視聴者の関心を失ってしまいます。一方で、短すぎると情報が伝わりにくい場合もあります。
企業の魅力を効果的に伝えるためにも「絶妙な長さ」を追求しましょう。
プロの意見としては、密着動画は6~12分程度が理想です。それ以上だと無駄な部分が多かったり、短すぎる場合は伝え損なっている可能性があります。
密着取材をすると、思わぬ良いシーンが沢山撮れてあれもこれも・・・!となってしまいますが、あくまで何を伝えたい動画なのか、それを伝えるために一番わかりやすいシーンは何か、を意識して動画を作りましょう。
社員の日常を撮影するときに、どこまでを公開するのか、どの部分をカットするのか、そのバランスを見極める必要があります。
社員のプライバシーの侵害や、公開したくない情報が映り込むことを防ぐために、撮影前に社員への説明や同意をしっかりと得ることが大切です。
また編集の段階でも、制作会社から初稿が上がってきた際には、不適切な内容が含まれていないかを確認しましょう。
動画作成の注意点が知りたい!
採用向けの密着動画の制作について、よくある質問
制作費はどれくらい?
採用動画の制作期間はどれくらい?
採用動画の活用方法にはどのような方法がある?
まとめ|密着ドキュメンタリー動画の魅力を引き出すポイント
採用活動において、求職者を惹きつける密着ドキュメンタリー動画のポイントをまとめます。
- 撮影前に伝えたい情報や撮影の段取りを決めている
- 社員の雰囲気や人間関係性も見せる
- 後々の編集のために担当部署との交通整理をしておく
密着動画に関しては、1日で撮り切ればそこまでお金はかかりません。ただ出演者と制作会社の日程を1日拘束する必要があるため、撮影の事前準備が重要です。
弊社では社内事情も考慮して、進行・段取り、内容の精査も含めて担当者様とご一緒に進めさせていただきます。
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内容が整理された段階で、最適な構成・品質・コストのご提案をさせていただきます。
この記事が今後の動画制作にお役立ていただけることを願っています。
自社の魅力が多すぎてまとめられない、どのように伝えるのが最適化など、一度ご相談いただけると企画出しなどもスムーズにできるかと思います。
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一口に密着型ドキュメンタリー動画、といっても、見せ方も見せたい内容も様々ですよね。それを全て言語化し、事前準備まで実施するとなると至難の業です。
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我々が作ります!
平木隆太
代表取締役/ディレクター
慶應義塾大学商学部卒業。
学生時代、ブライダル編集から映像制作事業を始める。
MVのメイキングやアーティストライブのメイキングから企業VP・アニメーションまで幅広く制作。
西田敦大
取締役/ディレクター
青山学院大学理工学部卒業。
ベンチャー企業にてライブ配信に携わり、個人で映像制作を始め、ライブ配信と映像制作でディレクションを担当。
株式会社Glis Productionは伝えたいことを企画し、言葉にし、映像化する少人数の制作会社です。
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抽象的な内容は具体的な言葉で表現し、視覚的な映像によって伝えたい内容を伝えたい
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